『予備校に行ってる人は読まないでください』という本との出会い。<第4話>
こんにちは。武田塾講師の高田です。僕は武田塾の勉強方法と出会い、京都大学に合格しました。京都大学に合格までのエピソードをブログにまとめてみました。
高校入学前に東進衛星予備校に入り、カリスマ性あふれる授業に魅了され、「講座受講レース」で校舎1位になるくらい授業を受けましたが成績は上がりませんでした。そこまでが前回の記事の話です。
授業を校舎で1番授業を受けたのに成績が伸びない。
そこで僕は本屋さんに行きました。
高1の夏の出来事です。
そこでビビッとくる本に出会いました。
タイトルは『予備校に行ってる人は読まないでください』
僕は東進衛星予備校に通っていたので、本当は読んではいけない本でした。(笑)
でも「読んではいけない」からこそ読んでしまいました。
何に驚いたかというと、この本の著者、林尚弘さんと自分の境遇が全く同じだということ。
・高校入試に合格して、まず東進に入塾。
・講座をたくさん受講しても成績が伸びない。
まるで僕のこと?と思うような書き出しでした。
そこから高1~高3、浪人と4年間も東進に通った林尚弘さんの受験生活が書かれていました。そこから驚いたことをいくつか紹介します。
・信頼していた東進の先生が営業マンだった。
東進で成績が伸びない林尚弘さんに対して「次はこの授業が良いよ。」と親切にいろいろ教えてくれた担任の先生がいたそうです。林さんが受験が終わった後に東進で働いて発覚したことですが、担任の先生は凄腕の営業マンだったそう。売り上げのために次々と林さんに授業を提案したそうです。
・予備校は合格しそうな生徒をタダで通わせている。
予備校は模試を主催しており、過去の合格者のデータもあります。だから合格しそうな生徒がわかるんです。この本では、合格しそうな生徒は実績になるのでタダで通うことができ、できない受験生がその費用を負担している、という「搾取」の構造がある!と書かれていて、衝撃を受けました。
塾・予備校業界で働いている今だからわかる話です。これらは本当の話で、実際に灘高校の生徒や六甲高校の生徒からも聞きました。
もちろん地方公立高校の自分には縁もない話でしたが、予備校の裏側がわかりました。
この本を読み、著者の林尚弘さんを「反面教師」にしました。同じような勉強を続けていくと、全然成績が上がらなくなってしまう。本当に気を付けようと心から思いました。
東進で安河内先生の信者だった自分が、東進の仕組みに懐疑的になったのはこの本がきっかけだったことは間違いありません。そして授業を受けっぱなしにした自分を反省し、新しいやり方を探していくことになります。
そして何よりラッキーなのは自分の人生に大きな影響を与えた「林尚弘さん」というこの本の著者と出会えたことでした。
林尚弘さんは何を隠そう「武田塾」の塾長だったのです。武田塾の勉強法で京都大学に現役合格し、その後も武田塾で仕事をしている自分にとって、これは運命的な出会いだったと今、振り返れば思います。
さて本と出会い、自分の勉強方法を改めようと思った高1の自分はこれからどうしていくのでしょうか?次回に続きます。